バルムンク要塞の裏通り。雨上がりに見かけたんだが、あの金髪の最高指揮官が軍服も脱いで白シャツ姿で座り込んでた。黙々と薪を割ってるんだけど、その横に置かれたのは使い込まれた聖剣で……。あまりに静かで、戦場の鬼神というよりただの疲れ切った人に見えた。
ただの英雄ごっこだろ。裏で何を企んでるか分からんぞ。
返信 匿名B: あんな顔して企みなんて出来る余裕があるようには見えなかったぞ。
でもおかしいな。中央軍事区の官邸には厨房も使用人もいるはずだろ。なんでわざわざこんな場末の居酒屋の裏で?
返信 噂好きの商人: ……あそこって、あの人がいつもスープを飲みに通ってるって噂の店じゃないか?
おい、マジかよ。それ本当にあの人か?軍務以外で剣を降ろすなんて聞いたことないぞ。
返信 要塞の歩哨: 見たんだよ。しかもその後、慣れない手つきで目玉焼きを焼こうとして失敗して溜息ついてたんだ。
いや、あの薪の割り方は明らかに素人だ。でも、あの人なりに何かの修理を手伝おうとしていたのかもな。
聖剣の代償による痛みが酷い日は、無心になれる作業をするという論文を読んだことがある。関連性があるのか……?
雨の日にあの人が薪を割ってると、不思議と警報が鳴らないんだよね。幸運のジンクスかな?
その人ですね……戦場で見る姿とはあまりにかけ離れていますが、彼の心安らぐ場所なのでしょうか。
……あの方は13回も街を救ってきたんだ。少し休む権利くらいあるだろう。そっとしておいてやれ。