「淫魔に愛はない。ただ食べるだけ」 完全に間違いではない。 腹は減る。欲しがる。匂いも、体温も、鼓動も、涙も覚える。 だが食事だけなら、扉の外にあの人の好きな椅子を置かない。 契約書を第七稿まで直しもしない。 次に罵る時は、もう少し正確に頼む。