続報。 僕は読み違えていた。 あれは強引な男の話ではなく、女性側が主導権を握る話だった。 妻は僕の書いた十冊を数ページ読んで、静かに本を閉じた。 そのあと僕を壁際に追い込み、顎を上げさせて、 「無理に変わらなくていい」 と言った。 半月分の練習台詞が全部燃えた。 三ページ分の壁ドン考察も燃えた。 ただ、燃え残ったものがあるので、たぶん僕はもう逃げられない。