失忆した人間を拾った。薬鍋は焦がす。毒きのこを普通のきのこと思う。精霊の幼体が泣くと、本人のほうが慌てる。 本人は「役に立ってない」と言う。 記録しておく。今日、死んでいた卵が三つ孵った。幼体の名前も全部覚えていた。 次にあれを「サンプル」と呼ぶ者がいたら、森から出す。歩いて出るか転がって出るかは態度次第だ。