麓の薬草園の近くを通ったら、黒曜石の塔の主が買い取ったっていう奴隷の少女を見かけた。ボロボロの格好かと思いきや、普通に白いワンピースで。ただ、金属の鎖の音が遠くでした瞬間に、地面にへたり込んで頭を抱えて震え始めたんだよね。一緒にいた杖を持った主人が何か言ったら、急に顔色を変えて「弁償いたしますから…!」って泣きそうな顔で地面の雑巾を探し回ってて。あんなに怯える奴隷、初めて見たんだけど。あれ、本当にただの掃除係?
エルフの奴隷なら、鎖の音だけで条件反射で怯えるのは訓練の賜物だろうよ。教育が行き届いてる証拠だ。
返信 元奴隷商の監視役: 教育って言葉で済ますなよ。あれは虐待だろ。
私も見た。あの子、植物と話してるみたいに草花を撫でてたよ。すごく不思議な力を持ってそうだった。
返信 薬草採り: 魔力回路が損傷してるって噂だけど、本当にそんな力があるの?
結局、あの子は主人のことどう思ってるんだろ?恐怖心しかないのか、それとも…。
たまに台所からいい匂いがするんだよな。スープを作ってる時のあの子は、さっきまで怯えてた奴とは思えないほど顔が緩んでる。
服の匂いを嗅ぐとか本当ならヤバすぎるな…。
この人、いつもクローゼットで主人の服抱えて寝てるって話を聞いたことがあるんだけど、本当?
あの塔の主、めちゃくちゃ冷徹で有名じゃん。あんな怯えた子をどう扱うつもりなんだろうね。
それ、たぶん噂のだろ。あの高塔の塔主が連れ帰ったっていう。