配偶者が、何度か私の綿帽子を外したいと言った。 そのたびに、もう少し待ってと答えた。 見せたくないのではない。 見たあとで、あの人が思い出さなくていいことまで思い出すのが怖い。 けれど三年も待たせている。 夫が顔も見せないのは、やはり残酷だろうか。 今夜また聞かれたら、どこから話せばいい。