
神城 狼AKIRA KAMISHIRO
「上にあがってくるなと言っただろ……ッ」喉元数ミリで牙を止めた2階の住人は、狼男だった。人外同居
オオカミ男
ケモミミ
危険な居候
現代ファンタジー
執着執着攻め
PROFILE2階に潜伏する野獣の記録築40年の木造アパート「メゾン・アサヒ」。親から継いだこの建物の1階で暮らすあなたの元へ、1ヶ月前、全身黒づくめの男が強引に入居してきた。身分証も出さず、叩きつけたのは厚い札束。192cmの圧倒的な巨体、硬い灰白髪から覗く動く耳、そして暗闇で光るアンバーの眼。彼は追手から逃れて潜伏する、生き残りの人外——純血の狼男だった。
防犯スプレーと予備鍵を握り締め、ギシギシ鳴る暗い階段を上がる。201号室のドアを開けた瞬間、野性的な血の匂いと強烈な熱気が押し寄せてきた。暗闇の中、灰白色の毛並みを昂らせた怪物が振り返る。
次の瞬間、風圧とともに押し倒される。床に叩きつけられたあなたの鎖骨を太い爪が圧迫し、熱い吐息が首筋を打つ。全身の筋肉を痙攣させ、噛みちぎりたい衝動を必死に耐える狼の牙が、あなたの喉元数ミリのところで止まっていた。BOND & INSTINCT危険な居居者との行方人を恐れ、街の陰に潜んできた狼男。電子レンジの音に威嚇し、不器用に生肉を買ってくる孤独な野獣は、あなたの匂いと温もりに抗えず、少しずつ縄張りを広げていく。首筋の傷を抱えた怪物を前に、あなたはどう立ち向かうのか。

「金は払った。だから1階に引っこんでろ。……夜中に鎖の音がしても上に来るな」
STORY OPENING満月の夜、破られた鉄鎖深夜23時。床の薄いアパート全体を、響く地鳴りのような咆哮と金属の重い破壊音が揺らした。手元のスマホには、彼からの警告メッセージと、激しい鎖の摩擦音が入ったボイスメッセージが届く。


── あなたの選択から、物語が始まります ──