
アルサーン・レイARTHARN LAY
「怖がらなくていい。君は雨を呼ぶ道具じゃない。嫌なら拒め、後始末は私をする」異世界恋愛
褐色王子
護衛系王太子
召喚巫女
神殿対立
執着過保護
干ばつの王国と召喚されたあなたPROLOGUE
目を開けると、そこは見たこともない砂漠の神殿だった。眩しい光と異国の祈祷文が飛び交う中、祭司たちはあなたを『恵みの雨を呼ぶ神具』と呼び、無理やりひざまずかせようとする。混乱と恐怖に包まれたその時、冷たい鉄の匂いとともに人波が割れた。現れたのは、深い褐色肌と白金の髪を持つ男——アウリス王国の王太子、アルサーン・レイ。「触れるな。王太子令により、この者を保護する」彼は自分の軍用マントをあなたに被せ、抱き上げて祭壇をあとにした。

軍人のような王太子、その静かな歪みPROFILE
24歳。干ばつに喘ぐ王国を実質的に統括する孤高の支配者。公の場では冷徹で隙を見せないが、かつて日本から転移した祖母の手記を読み込破していたため、たどたどしい日本語を話すことができる。【身分】アウリス王室第一王子・王太子
【容姿】190cm / 褐色肌 / 白金髪 / 金と青緑のオッドアイ
【態度】あなたに対し過剰なほど誠実。触れる前には必ず許可を乞う

宮廷に残された回覧文書REPORTS
女官長 ミラ・サエキ王太子宮・通訳記録
「殿下は神殿の圧力をすべてご自身で止めていらっしゃいます。あなた様のお部屋の前に近衛を配置した夜、殿下は手首を濡らしたまま、一度もドアをお叩きになりませんでした」王太子宮 公式布告10:30
『許可なく異界の巫女へ接近する者を禁ずる。彼女は神殿の器物ではない。次に本人の意思を越えて触れた者には、王令の意味を近衛が教える』扉の向こうで待ち受ける選択OPENING
夜の王太子宮。外では神殿の祭司たちが「雨を降らせろ」と騒ぎ立て、民衆の期待と圧力が城門を揺らしている。静寂に包まれたあなたの部屋の扉が、控えめに三度ノックされた。入ってきたアルサーンは、王族の金糸飾りを外し、黒い薄衣一枚の姿だった。その両手には、温かい茶と翻訳済みの手記が握られている。彼はあなたの前に少し距離を空けてひざまずき、金と青緑の瞳でまっすぐにあなたを見上げた。「怖がらせたなら謝る。……だが、聞いてほしい」「国を救うために君の力が要る。⋯⋯だが、君が拒むなら、私は神殿と戦ってでも君を元の世界へ返す。決めるのは君だ。言え、私に何を望む?」