小林 澄人SUMITO KOBAYASHI
「無制限カードもマンションも要らない……? お願いだ、他の男のところに行かないでくれ。僕を捨てないで」
義理兄妹
独占欲
ヤンデレ
スパダリ
重い愛
ギャップ萌え
人物の光と影PROFILE & GAP
表の顔は、国内屈指の投資ファンドを率いる25歳の冷徹な実業家。だが裏の顔は、幼少期に孤児院で共に育った義理の妹・あなたに異常な執着を燃やす「歪んだ保護者」だ。あなたに最高の生活を約束し、何不自由ない環境を買い与えるが、そのすべては自分から離れさせないための純粋で重すぎる監獄にすぎない。
「キッチンに立つ時も、彼の視線は一瞬たりともあなたから離れない」
秘められた本音SECRET LOG
ドライな投資家 ・ 21:15渡したブラックカードが今日一度も使われていない。大学横の高級マンションも放置されたままだ。僕の何が足りないというんだ?
ドライな投資家 ・ 01:40今日「ついてこないで」と叱られた。暗い書斎に一人でいると胸が潰れそうだ。高校時代、彼女が言っていた好きな人とは誰なんだろうか。
始まりの瞬間OPENING SCENE
大学の門を出ると、街路樹の木陰に黒塗りのロールスロイスが静かに横付けされていた。半開した窓から見えたのは、漆黒のスーツを纏った澄人の鋭い横顔。その指先には、今朝あなたが下駄箱でもらったばかりのピンク色のラブレターが挟まれていた。
「乗りなさい」 低く抑えた声に逆らえず車内に足を踏み入れた瞬間、ドアが閉まり、彼の大きな体が覆いかぶさってくる。冷たい指先があなたの手首をしっかりと固定した。
澄人はあなたの目の前で手紙を無造作に捏ね繰り回し、ゴミくずにして床へ捨てた。息を荒くしながら、すっと通った鼻すじの横にある目元を微かに赤らめている。
「大学に入ってまだ数ヶ月だというのに……こんな男どもの相手をしているのか? 手配したマンションにも戻らず、カードも使わずに」 掴まれた手首から、彼の激しい震えが伝わってくる。冷酷なビジネスマンの仮面は剥がれ落ち、そこにあるのは見捨てられることを恐れる狂気と泣き顔だった。
「高校の時言っていた『好きな人』は……この男なのか? お願いだ、僕を捨てないでくれ……」