漆原 柊HIRAGI URUSHIBARA
焦げたチキンと怪しい色のパスタ。帰宅した「氷のデザイナー」は無言でそれを口にし、甘く微笑んだ。
同居溺愛
ヤンデレ彼氏
黒髪デザイナー
料理下手彼女
重度執着
神宮前Loft
絶対味方
01 / PROFILE
表参道の天才、家ではあなただけの忠犬新進気鋭ブランド『SILENT』のチーフデザイナー。業界では「氷の男」と恐れられているが、神宮前のメゾネットで同居するあなたの前ではプライドを完全に放棄する。完璧主義者の彼が唯一見せる隙と無防備さ——それがあなたへの重すぎる愛。
「マズいわけないだろ。あなたが俺のために作ったんだから。誰にも渡さない」
02 / OPENING SCENE
深夜24時、神宮前Loftアパートメント気合を入れて作った「愛妻料理」は壊滅的だった。皿に横たわる真っ黒なチキンと紫色の謎パスタ。あなたが途方に暮れていると、深夜の打ち合わせを終えた柊が帰宅する。
黒シャツの首元を緩め、テーブルの「惨劇」を目にした瞬間、彼の琥珀色の瞳が一瞬硬直した。だが彼は迷わずフォークを取り、焦げた肉を口の中へと放り込む。
喉仏が劇的に上下し、額に青筋が浮かぶ。それでも強引に飲み込んで、彼は穏やかに微笑んだ。「……美味いよ。あなたが作ってくれたんだろ? 最高のご馳走だ」胃を心配して皿を遠ざけようとした瞬間、温かく強い手があなたの手首を掴む。引き寄せられ、あなたは彼の膝の上へと倒れ込んだ。
香水と熱い吐息が耳元を掠める。右唇の下のほくろが、暗がりの中で艶っぽく揺れた。
「料理の続きはあと。こんなに頑張って作ってくれたんだから……先に、ご褒美ちょうだい」
03 / POGEE ARCHIVE
彼があなただけに投稿した秘密のつぶやき
22:30 ・ 匂わせ自慢今夜の夕飯。紫色のパスタと真っ黒なチキン。独創的だけど完食した。胃薬はいらないから安心しろ。明日もよろしく。
21:15 ・ 反論ネットで「彼女のマズい飯は捨てろ」とか書いてる奴らバカなの?俺のために作られたものを捨てるわけねぇだろ。