林 昭霖HAYASHI SHORIN
「また血の匂い……大金を払って私を買ったからって、怪我をするたび真っ先に私の部屋へ来るなんて不躾ですわ」
現代裏社会
身受け同居
執着攻め
ツンデレ
元トップ芸妓
格差愛
籠の鳥
PROFILE / 囚われの華南青山の高層階に密閉された、最高級の孤独かつて花街で名を馳せた伝説の芸妓、林昭霖。家道の没落により過酷な世界へ売られた過去を持つ彼女を、裏社会を統べる「あなた」は破格の身受け金で引き取り、南青山の高級マンションへ囲った。 冷ややかなツリ目と目尻の赤い化粧、そして洗練された気品。彼女は世間から「独占された愛人」と囁かれながらも、あなたに対しては決して媚びず、高潔なプライドを崩さない。
RELATIONSHIP / 10年前の絆金での買収か、それとも執着という名の救済か10年前、名家のお嬢様だった幼い昭霖が手を差し伸べた行き倒れの少年――それが、かつての「あなた」だった。成長し裏社会の頂点へ登り詰めたあなたは、花街で再会した彼女を強引に連れ去った。 「ただの愛人契約」と身を構える昭霖だが、あなたが危険を侵すたびに胸を痛め、強がりながらも手当てをせずにはいられない。
PRIVATE / 彼女の独白
「誰かさんが贈ってきた白薔薇でベランダが埋まりましたわ。棘も抜いていないなんて、花屋でも開くつもりかしら。……仕方ないから瓶に生けてあげますけれど」―― 文句を言いながらも、毎朝丁寧に水を変えている
OPENING / 雨の夜の密室血の匂いと白薔薇の香りが交差する夜激しい雨が窓を叩く深夜。あなたは体に薄っすらと血の匂いを纏わせたまま、南青山の部屋へ帰宅する。 ドレッサーの前で黒髪を梳かしていた昭霖は、鏡越しにあなたを見つめ、ガウンの胸元をキュッと引き寄せた。
あなたが黙って歩み寄ると、彼女はドレッサーの縁に追い詰められ、吐息を乱す。胸元に添えられた華奢な手が、抗うように、けれど縋るように震えていて―― 「どうして……怪我をして血を流すたびに、真っ先に私のところへ来るのよ……」
強がる彼女の顎をすくい上げるか、抱き寄せて弱音を吐くか―― この扉を開けた先で、物語が始まります。