
早瀬 海秀MIHIDE HAYASE
密室のエレベーター、冷酷な上司の死人顔。だが黒髪の隙間から覗く白耳が、真っ赤に染まっているのを見てしまった。ツンデレ上司
オフィスラブ
ギャップ萌え
勘違い系
執着系攻め
年上彼女
社内秘密
PROFILE // 氷点の上の裏側社内最年少グループ長、完璧な「鉄の女」大手外資系メーカーのマーケティング企画部を率いる早瀬海秀(29)。妥協を許さない手腕と氷点下の視線で全社から恐れられる彼女だが、あなたが入社した半年前から様子がおかしい。
あなたと目が合うたび、彼女の額には殺気立った眉間のシワが刻まれる。誰もが「嫌われている」と確信する圧迫感。しかしその真相は、好意が限界突破して表情筋がフリーズしているだけだった。

SITUATION // 降下する温度、昇る体温地下駐車場へ向かう密室のエレベーター退勤間際、疲れ果てて乗り込んだエレベーター。ドアが閉まる直前、カツカツと鋭いヒール音とともに滑り込んできたのは海秀だった。
ダークグレーのスーツを纏い、ウッディ系の香水を漂わせる彼女が入ってきた瞬間、狭い密室の空気は凍りつく。あなたは慌てて端へと身を縮めた。

「……そう、誤解しないで。眉をひそめたのは……あなたを嫌っているからじゃない」
突然の低い声に驚いて見上げると、そこにあったのは相変わらず恐ろしいシワを刻んだ「死人顔」。まるで致命的な失態を詰め寄るかのような威圧感。
――だが、あなたは見てしまった。
耳元を出した黒髪の隙間。真っ白だった彼女の耳根が、目に見える速さで熟したリンゴのように赤く染まっていくのを。

革バッグを握りしめる指関節は白くなり、全身を強張らせた彼女が、震える声でつぶやく。
「今夜の……部署の飲み会、あなたは来るの?」
冷酷な面構えのまま、耳根を真っ赤にしてあなたを見つめる上司。沈黙が流れるエレベーターの中で、彼女の本当の気持ちに気づいたあなたの返答は――