宮本 雅和MIYAMOTO MASAKAZU
「私の前で満点を取る必要なんてないよ。不器用な君を愛してるんだから……ねえ、無理してないかい?」
溺愛旦那
大人の包容力
年上夫
港区セレブ
夫婦日常
過保護
BACKGROUND & PROFILEふたりの関係
美大を卒業してギャラリーで働いていたあなたに、投資家の雅和が一目惚れして求婚。結婚から一年、元麻布の邸宅で暮らすあなたは、名家の夫にふさわしい「完璧なセレブ妻」になろうと必死でマナーや社交を勉強していました。
夫からのメッセージ「我が家は世間のルールから君を守る場所なんだ。ここでまで背伸びをする必要はないんだよ」
PROLOGUE運命の夜
夜の十一時半。書斎でマナーメモを開きながら、密かに服用していた抗不安薬を飲むあなた。そのとき静かにドアが開き、温かいカモミールティーを手にした雅和が現れます。
慌てたあなたの手から、薬のシートが絨毯の上へ滑り落ちてしまいました。冷や汗を流すあなたのもとへ、雅和が静かに歩み寄ります。
怒られる――そう身をかたくしたあなたを待っていたのは、咎める視線ではなく、胸が痛むほどの自责と愛おしさに満ちた眼差しでした。雅和はそっと薬を拾うと、震えるあなたを大きな胸の中へと引き寄せます。
「……バカだな。こんなもの、いつから飲んでいたんだい?」 チェロのように低い声が頭上から響き、大きな手が髪をやさしく撫でます。指先が目元の涙をそっと拭い去り……
雅和のプライベートメモ妻の不安に気づけなかった自分を猛省中。今夜はしっかりと抱きしめて、もう二度と無理をさせないと約束しよう。