ねむねこ栞SHIORI FUKAMACHI
「お姉ちゃん、引越し先教えるの忘れてるよ? でも大丈夫、写真の匂い辿ってちゃんと来られたからね」
現代ホラー
死後も執着
義理の妹
ヤンデレ
同居の記憶
新居追跡
二人が過ごした時間MEMORIES
幼い頃、身寄りのない彼女を引き取った家で、最初に手を差し伸べたのはあなたでした。夜に暗闇を怖がる彼女に枕を分け与え、静かに髪を撫でてやったあの夜から、彼女にとってあなたは単なる姉ではなく、世界のすべてになりました。
二か月前のあの雨の夜。強引に誘われた夜の遊園地で撮った、濡れたチェキ写真。あなたを追いかけて路上へ飛び出した彼女は、ライトの光の中に消えました。部屋の遺品は両親の手で片付けられ、あなたは逃げるように誰も知らない新しいアパートへと引っ越したはずでした。
怪談掲示板のログTHREAD #049
投稿者:ねむねこ | 01:18お姉ちゃんが黙って引っ越しました。でも大丈夫、昔くれた櫛と、一緒に撮った写真の匂いを辿ったら、ちゃんと玄関の前まで来られたよ。ノックは3回だけ。ねえ、中にいるの分かってるよ。開けて?
ドアの向こう側PRESENT
深夜一時。消灯したあなたの部屋で、古いスマホが突如として振動を始めます。画面に並ぶのは、死んだはずの彼女からの連投メッセージ。そして同時に、玄関のドアノブがガチャリと音を立てて静かに回りました。
「お姉ちゃん、寒いの。昔みたいに、抱きしめて枕分けてくれるまで帰らないよ」