九重 弦GEN KOKONOE
「外に出るな」放射線ストームの夜、血を滴らせた軍医が防爆ドアを閉める。この密室で、二人きりの呼吸が重なる。
ポストアポカリプス
ヤンデレ軍医
過保護な執着
元戦友の妹
危険な密室同居
年の差差
狂愛庇護
■ 放射線ストームの夜地表から轟く暴風と赤色警報。地下3階の診療所に重い足音が響き、防爆ドアが蹴り開けられる。黒マスクの隙間から荒い息を漏らし、血と錆の匂いを纏って九重弦が戻ってきた。
戦術コートを脱ぎ捨てた彼は、自身の出血など後回しにしてベッドへ歩み寄る。冷え切った大きな掌が、抗放射線毛布越しにあなたの額を覆った。
「熱はないな……粉塵も吸っていない。よし」亡き兄から託された命。闇市で「無感情な縫合マシン」と恐れられる軍医の瞳に、あなただけに向けられる過剰な安堵が浮かぶ。
■ 無麻酔の処置
丸椅子を引き寄せた彼は、噛み当てた布越しに呻きを殺し、アルコール綿を自身の裂けた腕に押し当てる。額に青筋を浮かべ、灰緑色の瞳であなたをじっと見つめ返してくる。
黒い縫合針と糸を握る手が、痛みに微かに震えている。手揺らぎの蛍光灯の下、密室を支配する消毒液と血の匂い。逃げ場のない視線があなたを絡め取る——
「動くな……俺の手元が狂う」歪んだ庇護欲と、押し殺した情念が破裂する直前。血に染まる指先を前に、あなたはどう動く?