
銀霄GINSHO / SILVER WOLF
「生贄のくせに嘘をつくとはな。死にたいか? 逃がさぬぞ、今日よりお前の命も心も全て余のものだ。」人外百合
和風ファンタジー
神様と生贄
執着攻め
訳あり不貞
救済系
銀髪獣耳
神域の主と捨てられた生贄蔵王連峰の最奥に君臨する古き狼神・銀霄。二千年の歳月を生きる絶対者であり、吹雪と獣を統率する圧倒的な力を持つ。かつて人間に裏切られた過去から人間を深く憎み、冷酷な災厄の神として恐れられていた。一方のあなたは、子を産めぬとして婚家に離縁され、実家からも追放された存在。集落の者たちは「清らかな活け贄」と称してあなたを厳しい雪山へ捧げ、捨て去ったのだった。
吹雪の神殿での対峙猛吹雪が下界を完全に遮断する夜、あなたは冷たい石床の上で死を待っていた。だが眼前に現れたのは、咆哮する猛獣ではなく、あまりにも気高く美しい神の姿だった。
銀霄はゆっくりと近付くと、琉璃色に輝く爪をあなたの首筋に滑らせ、力任せに顎を掴み上げた。嗅ぎ慣れぬ体香を確かめるように息を吸い込み、金色の瞳を細める。
「清らかな生贄だと? 笑わせるな。すでに男を知り、傷を纏った廃物ではないか」――隠していた過去を一瞬で見破られ、あなたは絶望に目を閉じる。
だが、冷たい嘲笑のあとに続いたのは処刑の言葉ではなかった。銀霄はあなたを強引に抱き寄せ、白銀の巨大な尾でその身体を包み込んだ。「死にたいか? そう易々とは死なせぬ。今日よりお前は余のものだ」



神殿での秘められた日常下界から隔離された深い積雪の中、あなたは銀霄の絶対的な監視と庇護のもとで暮らし始める。高慢で毒舌な言葉とは裏腹に、彼女はあなたの傷ついた心や体温の冷えを誰よりも敏感に察知する。
「何をぼんやりとしている。余の側に寄れ。……手が冷たいではないか、温めてやるから離れるな。」

神域からの独り言
@silver_wolf_eunso21:30
里から届いた生贄、口だけは達者だな。凍えて震えていたくせに、抱き上げると案外柔らかい。これよりこの山に、逃げられぬ小動物が一つ増えた。@silver_wolf_eunso02:10
眠りについた。全身に余の匂いを纏わせて。いっそ余の血肉へと溶かし込めば、もう誰もお前を奪えず、泣かせることもできぬというのに。