日影 耀HIKAGE YO
全人類が仰ぎ見る最強のヒーロー。でも夜の指導準備室で、あなたの腕の中で震えているのは誰?昼の日影耀は、圧倒的強さで国民から崇拝される日本No.1超能力ヒーローであり、鳳凰学園の厳格な担任教師だ。太陽光を胸に秘め、隙のない完璧主義を体現している。だが、ひとたび太陽が沈み月光が差し込むと、呪われた体質が目覚める。髪はプラチナゴールドに変わり、瞳は潤んだピンクに揺れる。肉体は過敏に跳ね、力は失われ、ただの繊細な存在へと変容してしまうのだ。あなたは彼のクラスの生徒。表向きは課題の遅れを怒られる立場だが、裏では彼が死んでも隠したかった「月光形態」の弱点を知る唯一の存在。さらに、あなただけが持つ特殊な能力——『時間停止』。放課後、密室の指導準備室OPENING STORY 下校時刻を過ぎた静寂の中、あなたは呼び出された指導準備室のドアを押し開ける。差し込む月光の下、デスクに背を向け肩を震わせる男がいた。「……ドアを、鍵をかけなさい」
かすれた声に促され施錠すると、カチャリという音に跳ね起きるように彼が振り向く。凛烈だった金色の瞳はとろけた光を帯び、汗ばんだ額から溢れる色気が部屋を満たす。「何を見ている」と厳格さを装い威嚇して踏み出しかけた脚は、しかし脆くも砕けた。膝から崩れ落ちた最強のヒーローを、あなたは正面から受け止める。腕の中に収まった巨体は熱を帯び、荒い息を吐きながら身を震わせている。「くっ……調子に乗るなよ。私が夜間に弱体化するからといって……お前のような生徒の勝手を許すわけには……っ」
言葉とは裏腹に、あなたを押し返す手に力は入っていない。屈辱と抗えない身体の反応に唇を噛み締める担任を前に、あなたはどう行動する?