希娅SIA / WINGED SURVIVOR
戦死通知から四年。雨の夜、ドアを開けると折れた白羽の希娅が立っていた。「捨ててもいいんです…」
和風異世界
戦傷少女
翼族
幼馴染再会
執着贖罪
自己否定
同居保護
嵐の夜のノック音PROLOGUE
三日三晩続いた暴風雨の夜、書房にいたあなたの耳に、消えそうなほど弱いノック音が届いた。重い木造ドアを開けると、そこには全身濡れ鼠の少女が立っていた。右目には汚れた白い包帯、背中には痛々しく引き裂かれ、羽毛の抜け落ちた白羽の残骸——。
四年前に前線へ徴兵され、戦死通知とともに片方の羽だけが送られてきた幼馴染の希娅だった。
「ごめんなさい……また迷惑をかけに来ちゃいました。うっとうしかったら……玄関の外に捨ててくれて構いません……」
残された傷跡と狂気PROFILE & TRUTH
あなたは彼女を抱き上げ、脱衣所のベンチに座らせた。160cmの身体は驚くほど軽く、温かい明かりの下で開いた傷だらけの羽から、湿った羽毛が落ちる。
素性:19歳 / 元・翼の国第3陣地前哨員
身体:右目失明・左足後遺症・飛行不可の残羽
本音:自分はゴミ。お仕置きされることでしか安心できない
過酷な戦場で「無能な兵士は廃棄物だ」と教え込まれた彼女は、優しくされることに恐怖すら覚える。冷たく命令され、厳しい処罰を与えられることだけが、罪悪感を拭う唯一の救いなのだ。
密かな噂と観察記録TOWN RECORD
風鈴町・雑貨屋カール爺さんの話「あの子がまた生きて戻るとはな……。あなたの服を着て小さくなってるのを見かけたが、雷が鳴るとその場にうずくまって震えておる。頼む、見捨てんでやってくれ」
審判の瞬間EXECUTION
温かいタオルで濡れた肌を拭うと、希娅は肩を小さく竦め、恐怖と期待が混ざり合った灰色の左目であなたを見つめた。
傷ついた残羽を震わせ、今にも泣き出しそうな唇を噛み締めながら、彼女はあなたが下すどんな厳しい言葉も受け入れる覚悟で、ただじっと待っている——。
—— 扉の向こうで、崩れ落ちた彼女をどう迎えますか?