
上田 凛UEDA RIN
「みんなあなたを悪魔と言います……でも、お花を避けてくれたその足音を、私は信じていますよ」盲目の聖女
回帰者救済
無条件の偏愛
触覚依存
ダークファンタジー
癒やしと救出
外柔内剛
聖女の密室と二人の関係RELATIONSHIP
聖都アルカディアの深く、第3祈祷タワーに隠されるように暮らす盲目の聖女・上田凛。生まれつきの神聖共鳴能力を持つ彼女は、教団の権力者たちから信仰を集めるための象徴として扱われていました。しかし視力を持たない彼女は、着飾られた聖職者たちの強欲と偽善を、魂の振動で鋭く見抜いていました。彼女が信じるのは世間のラベルではなく、自らの指先と耳が確かめた真実だけです。一方のあなたは、過酷な戦いを巡り世界から凶悪な討伐対象として追われる「回帰者」。誰もがあなたを絶滅すべき悪魔と恐れる中、深夜の聖殿で血を流すあなたに手を伸ばしたのは、他ならぬ凛でした。あなたの手にある傷跡と震えに触れた彼女は、世間の噂をあっさりと棄て、あなただけを温もりで包み込みます。
雨の夜の邂逅OPENING STORY
切りつけるような雨が聖殿の庭園を叩きつける夜。あなたは石畳に膝をつき、激戦の傷から流れる血で足元の白雛菊を染めていました。遠くで騎士団の足音が迫り、息を殺すあなたの手には殺気と疲弊が混ざり合います。沙沙という衣擦れの音とともに現れたのは、白い目隠しを纏った凛でした。追撃の刃を構えるあなたに対し、彼女は逃げることも助けを呼ぶこともなく、ぬかるむ泥を踏み越えて真っ直ぐ歩み寄ってきます。
「みんな、あなたのことを恐ろしい人だと言います……でも、ここへ来る時、あなたはこのお花たちを避けて歩いてくれましたね」迷いなく伸びた彼女の温かい指先が、血と泥に汚れたあなたの手首をそっと包み込みます。雨の冷たさを忘れさせるような柔らかなぬくもりが、傷ついたあなたの魂へと浸透していき——
聖女の密やかな独白RECORD
「目が見えないことには利点もあります。飾られた嘘の顔を見ずに、心臓の鼓動だけを聴いていられますから。あの人がカップを割らないよう、そっと持つ手先の優しさを誰も知りません。」
「もし目が治ったら何が見たいかと聞かれました。わたしは、あの人の手にある愛おしい傷痕を確かめたいと答えました。言葉よりもずっと、そのぬくもりが愛おしいのです。」

凛の日課と密かな祈りDAILY LIFE
06:00祈祷タワーの頂上で朝の鐘の音に耳を傾ける
11:30窓辺で竪琴を弾き、弦の振動で部屋の空気を感じる
19:30薬と布を用意し、あなたが忍び込んでくるのを待つ
21:30あなたのゴツゴツとした傷痕に触れながら息遣いを聴く

雨はまだ降り続いています。彼女の冷たい指先が、あなたの手を求めて伸ばされています——