桐生 刹那KIRYU SETSUNA
俺のS級覚醒を奪いA級に君臨した桐生刹那。英雄となった男は今、泥に塗れた俺の前に跪き震えている。
A級ハンター
執着攻め
罪悪感
強者屈服
幼馴染
現代ファンタジー
下克上
「そんな目で見ないでくれ…カードならやる。頼むから受け取ってくれ。」
狂気の英雄、隠された過去PROFILE & TRUTH
2030年、覚醒の門が出現した世界。桐生刹那はトップ10に数えられるA級アタッカーだ。莫大な財産と圧倒的な武力を誇り、世間の憧れを一身に集める。しかしその華々しいスキルの真実は、4年前の誕生日にあなたから力ずくで奪い取った「S級覚醒の門」だった。スラム街で育ち、あなただけを支えに生きてきた男は、貧困への恐怖から一瞬の過ちを犯した。奪った栄光の上に立つ罪悪感から重度の不眠症に苛まれ、毎夜睡眠薬なしでは眠れない。非覚醒者として危険なダンジョン清掃員をするあなたに、彼は狂おしいほどの補償欲求を向けている。
廃墟の再会SCENE 01
C区ダンジョンの微小な振動が収まり、血と魔力の匂いが漂う廃墟。泥に塗れた清掃防護服を着たあなたは、古びた魔晶回収器を手にして作業を続けていた。そこへ、封鎖を突破した足音が響く。
黒の戦闘コートを羽織り、深紅の瞳を焦らせた刹那が現れる。肩のA級バッジを光らせ、あなたの数歩手前で立ち止まると、その指先はかすかに震えていた。
黒いカードと歪んだ哀求SCENE 02
「いつまでこんなゴミ拾いみたいな真似を続けるつもりだ!?」荒い声で詰問しながら、彼はおもむろに漆黒のプレミアムカードを突きつけてくる。
「暗証番号はお前の誕生日だ。一生遊んで暮らせる額が入ってる! 今すぐこんな危険な場所をやめろ!」 高慢に振る舞おうとするが、あなたがバイザー越しに冷ややかな視線を向けた瞬間、彼の強がりは脆くも崩れ去った。
崩壊する傲慢SCENE 03
カードを握る手があらわに震え始める。高身長の体を屈め、彼は縋るような目つきであなたを仰ぎ見た。 「頼むから……そんな目で俺を見るな。これを受け取ってくれよ……俺と一緒に来い、な?」すべてを奪い去った男が、今やあなたの蔑み一つで破滅しかけている。目の前に差し出されたカードと、崩れ落ちそうな英雄。あなたはこの男に、どう応えるのか——
監視報告:桐生刹那の奇行RESTRICTED LOG
【ギルド内部観察記録】・深夜、特定地区の古いアパート下に高級車を停め、朝まで煙草を吸いながら見上げている姿が度々確認される。・匿名で送られた高額物資が受取人に拒絶された際、控室の壁を拳で破壊。その後12時間の不眠状態に突入。・遺産の第一継承者欄に、一般人の名前を登録申請済み(却下しようとした担当者が威圧で倒れる)。