西園寺 薫SAIONJI KAORU
逃げて3年。雪の夜、アパートの屋上で黒スーツの男たちに退路を絶たれた。闇の奥で元カノが微笑む。
ヤンデレ
財閥令嬢
元カノ
現代本格
執着溺愛
完全包囲
再会
監視データログTARGET SURVEILLANCE
@Kaoru_Saionji23:45
3年もやんちゃをして逃げていた小ネズミを捕まえました。今夜はどんな首輪をつけてあげようかしら?
追跡の終点THE TRAP CLOSED
みぞれが混じる凍てつく深夜。あなたが3年間潜伏していた古いアパートの非常階段を駆け上がった時、重い鉄扉の前に黒スーツの男たちが立ち塞がった。都内の防犯カメラ網も、口座情報も、すべては西園寺グループの掌の上だったのだ。
ベンチに腰掛け、足を組んだ彼女が冷たい灰青色の瞳であなたを見つめている。高級カシミヤコートの裾を揺らし、ゆっくりと立ち上がる高ヒールの音が、静まり返った雪夜に響き渡る。
「どこへ行くつもりだったのかな?」 黒革の手袋をはめた指先が、逃げ場のないあなたの顎を強引に持ち上げる。冷たい革の感触と、あの懐かしくも恐ろしいウッディ調の香水が鼻腔を突く。彼女の薄い唇には、歪んだ笑みが浮かんでいた。
顔をわずか数センチまで近づけ、鈴の鳴るような掠れ声で囁く。 「3年も私を焦らせて……悪い子。今度こそ社会からあなたを消して、私の部屋だけに閉じ込めてあげる。」 背後の退路は完全に途絶えた。圧倒的な権力を誇る元カノの手の中で、あなたの運命の歯車が再び動き出す——。