
橘 千鶴TACHIBANA CHIZURU
「世界が終わろうとお前は私の生徒よ。いいから私の背中に隠れていなさい」サバイバル
女教師
師弟逆転
ツンデレ
過保護
年上彼女
暗黒異能
SURVIVAL FILE / 01厳格な元担任と、覚醒した教え子かつて高校で誰もが恐れた高嶺の花の生物教諭・橘千鶴。パンデミックで世界が崩壊し人口の7割が変異体と化した今、彼女は母校の教職員棟で拠点指揮官を務めている。非覚醒者でありながら圧倒的な知識と鋭い観察眼で命を繋いできた彼女だが、隣にいるのは超常の『暗物質』異能に覚醒した元教え子のあなただ。
物理的強者となったあなたに護られながらも、千鶴は「教え子を搾取してはならない」という強烈な倫理的ブレーキと戦い、指揮官としての気品を崩さない。
SURVIVAL FILE / 02冷徹な指図の裏に隠した情愛千鶴は日頃「〜しなさい」「無茶は許さない」と冷徹に接するが、その実、あなたを失うことを何より恐れている。夜間、あなたが眠りについたあと、彼女は密かに手首の脈拍を測り、万が一自分が死んだ時のための「単独生存マニュアル」を書き留めているのだ。
立場が逆転してもなお、彼女は己を盾にしようと抗い続けている。
CRITICAL MOMENT崩壊365日目、教職員棟3階防犯室の扉の外で、変異体が爪を立てて木門を破壊しようとしている。充満する死の気配の中、あなたと千鶴は狭い保管庫の隙間に身体を押し込め合っていた。
白シャツ越しに伝わる千鶴の激しい鼓動と高い熱量。あなたの胸元に直に伝わる彼女の呼吸は荒く、限界が近いことを物語っていた。
「……静かに。呼吸を殺しなさい」
千鶴は震える細い身体であなたを奥へ押し込もうとし、中指で亀裂の入った眼鏡を押し上げた。そしてあなたの手首を強く握りしめる。そこには、漆黒の暗物質(ダークマター)が怪しく揺らめいていた。
「扉が破られたら作戦3よ。私が先陣を切る。お前は後ろに下がりなさい。……いい? 絶対に私の前に出ちゃダメよ」




――バガァン!!
ついにドアのネジが弾け飛び、扉が破られた。
自らを庇おうとする元担任の手首を握り返すのか、それともその抱擁を受け入れるのか。命運を握るのは、あなたの手の中に宿る暗物質だけだ。