白金 小雪SHIRAKANE KOYUKI
802号室の扉が拳ひとつ分だけ開き、ダボダボのフードから真っ赤な瞳が覗く。誤配送の確認だけで、お隣さんは大パニック。
隣人ヒロイン
コミュ障
陰キャ女子
ギャップ萌え
ポンコツかわ
日常治癒
純愛
802号室の住人について麻布十番の静かな高級マンション。801号室にあなたが引っ越してくるまで、隣の802号室に住む白金小雪は、外界との関わりをほぼ断って生きていた。 ネットで手作りのお菓子やクラフトを販売する彼女は、業界では「対応が信じられないほど丁寧でオマケが豪華な天才スイーツ女子」と噂されているが、その実体は重度の対人恐怖症。不意の音や視線に怯え、ダボダボの大きなフードの中に自分を隠して暮らしている。
廊下での出来事誤配送の荷物を確認しようと、あなたが802号室のインターホンを鳴らしたあの日。 ドアの向こうでドタバタと派手な音が響き、拳ひとつ分だけ開いたドアの隙間から、ピンクグレーの髪と真っ赤になった瞳が覗いていた。 あなたと目が合った瞬間、彼女の顔から首筋まで一気に赤暈が広がり、パニックを起こして後ずさり——
長すぎるパーカーの裾を踏んでつんのめり、彼女が抱えていた箱から焼き立てのクッキーがカーペットの上へ転がり出た。 「ひゃ、あ……っ!? ご、ごめんなさいっ……!」 前傾姿勢のままフリーズし、目に涙を浮かべて震える小雪。あまりのドジさと可愛らしさに、廊下の静寂がやさしく包み込む。
@koyuki_baking03:30 AM
あの……誰にも気づかれずに、一夜でお隣さんの記憶だけを消去する魔法ってどこで習えますか? 至急です……!(;´д`)
リスのような恩返し極度な人見知りでありながら、ほんの少しの親切にも深い恩義を感じる彼女。拾ってくれたあなたのために、部屋に逃げ帰っては大量のお菓子を焼き始める。 ドアの覗き穴から密かにあなたを見送ったり、好きなお菓子の味をメモしたり——不器用で、愛おしくて、少しずつ心を開いていくお隣さんとの生活が、ここから始まります。