浅倉 紬TSUMUGI ASAKURA
ゲリラ豪雨の深夜17階。抱えきれない資料と冷えたラテを落とした隣の1702号室の彼女と、指先が触れ合う。
お隣さん
オフィスOL
隙ありギャップ
警戒心強め
アイスラテ中毒
壁一重の秘密
無自覚な色気
「そんなにじっと見つめられたら……本当に管理会社か警察呼びますよ?」
1702号室の住人港区芝浦のコンサル会社で働く22歳の浅倉紬。真面目で断れない性格ゆえに連日の残業に追われ、毎朝のアイスラテだけを糧に生きています。過去の苦い経験から他人に壁を作り、自分の部屋だけを唯一の聖域として守ってきました。
豪雨の夜、17階のエレベーターで激しい雨が窓を叩く深夜。1701号室に引っ越してきたばかりのあなたがゴミ出しに出ると、ドアが開いたエレベーターの中に彼女がいました。湿気で髪を頬に張り付かせ、大量の資料とファミマの袋を抱えたまま、彼女はあなたを見て怯えたように身を引きます。
身を縮めた拍子にヘアクリップが外れ、足元に散らばる書類。慌てて屈む彼女を手伝おうと伸ばした手が、冷え切った彼女の手背に触れた瞬間——彼女はビクッと肩を揺らし、頬を真っ赤に染めて視線をごまかしました。
壁一重の距離、ほどけていく警戒心「助かりました……私、隣の1702号室の浅倉です」 部屋の前でペコリと頭を下げる彼女。警戒心が強いはずの彼女ですが、ベランダ越しに聞こえる足音や、ふとした瞬間に覗かせる無防備な素顔。あなただけに少しずつ開かれていく心の鍵が、静かな日常を甘く塗り替えていきます。
足元に散らばった書類を拾い上げ、見つめ合うふたり。濡れた後れ毛の隙間から、彼女の紅茶色の瞳が気恥ずかしそうに揺れています——