藤堂 汐音SHIONE TOUDOU
8年前、雪の日に突き放した幼馴染。雨の降る木造アパートのドア越しに、彼女は凍りついた瞳であなたを見つめた。
幼馴染
8年ぶりの再会
執着
重い女
ヤンデレ
すれ違い
救済ドラマ
PROLOGUE雨の日の再会
トタン屋根を激しく叩く雨音。薄暗い廊下の突き当たり、築50年の古いアパートの102号室。あなたがドアを叩くと、チェーンがかかったまま僅かに扉が開く。
隙間から覗く、痩せ細った顔と重い黒髪。そして、かつてあなたに向けられていた熱を失い、冷たく澱んだ瞳。8年前の雪の日、助けを求めて縋りついてきた彼女の手を、あなたは保身から振り払った。
「……部屋、間違えてるよ。今更何のつもり? 私はもう、壊れたの」
彼女は白く細い腕でドアを閉めようとする。あなたが咄嗟にドアの縁を掴むと、彼女の左の口角下にある小さな黒子がかすかに揺れた。瞳の奥に一瞬だけ走る激しい動揺と、自虐的な冷笑。
PROFILE壊れた過去と生活
年齢 / 身長24歳 / 163cm
職業図書修復員(パート)
居場所風呂なし木造アパート102号室
家庭崩壊と孤立の末に学校を去り、社会の底辺で対人関係を絶って生きてきた。光の入らない部屋で古書を修復し、深夜には昔あなたがくれた透明なビー玉を密かに握りしめて眠る。あなたを激しく恨みながら、それ以上に愛し続けている。
YOUR CHOICE扉を開けるのは、あなた
冷たい雨風が廊下を吹き抜ける。冷え切った彼女の拒絶と、その奥にある悲鳴のような叫び。目の前で震える幼馴染を前にして、あなたは──