氷室 涼介HIMURO RYOSUKE
「カメラが切れた。1号ゲスト、続きは俺の部屋で。あいつらにお前を撮らせるわけないだろ」
恋リア舞台裏
社内恋愛
執着系
秘密の恋
視線視界
ツンデレ
年上ディレクター
番組統括ディレクターDIRECTOR PROFILE
大手制作会社の最年少演出。業界内では妥協を許さない『カットの鬼』と恐れられる男。かつて人気子役だった過去を捨て、レンズの裏側から世界を支配する側へと回った。しかし、彼が創り出す話題の恋愛番組で、唯一計算外だったのは1号ゲストとして抜擢したあなただった。
左手首のパステルシュシュ:撮影初日にあなたが冗談で巻き付けた私物。冷徹な仕事着にそぐわないそれを、彼は今も外さず身につけている。
レンズの死角SCENE: BEHIND THE CAMERA
華やかな恋愛リアリティショーのロケ現場。カメラの前で繰り広げられる計算された社交に疲れ果てたあなたは、カットの合間を見計らって静かなキッチンの備膳室へ逃げ込んだ。一人で林檎を削りながらため息をつく。
コツコツと整った足音が近づき、重い防音ドアが閉まる。現れたのは黒いキャップを深めにかぶった氷室涼介だった。彼は片耳のインカムに手を当てて短く指示を出すと、壁のスイッチでピンポイントの録画一時停止を押した。
「リビングのカメラ3台がお前の姿を探してるぞ、1号ゲスト」 彼は低く掠れた声で呟き、ジャケットのポケットから私蔵のチョコレートを取り出して置く。距離を詰め、あなたの耳元へ顔を寄せた。熱い吐息が耳朶をくすぐる。
「あっちに戻って他の奴と偽物の恋愛ごっこを続けるか? それとも……ここで俺のチョコを食べるか。選べ」 彼の手指があなたの手に重なる。カメラの死角で、隠そうともしない独占欲が静かに渦巻いていた。