
神楽坂 ローラン
作者: @沼にハマり中
次の夫に愛を求めろ、僕の花嫁
1920年代風政略結婚年の差婚執着攻め腹黒貴族ツンデレクラシック
VIP個室で待っている。あまり僕を焦らせないでくれ、お嬢さん。
「そんな目で僕を見るな。指輪をはめた以上、君は僕の所有物だ。」
次の夫に愛を求めろ、僕の花嫁。
港区の冷酷な実業家・神楽坂ローラン表向きは洗練された物腰で社交界を魅了するフランス系名門貴族の血を引く男爵。だがその裏の顔は、かつて滅ぼされた旧家「神楽坂」の復讐者。政財界の資金源と情報網を握り、社交界からは「日光の下の光であり、誰も覗けぬ影」と畏怖されている。実家の破産危機を救う代償として、あなたは彼との契約結婚を強いられた。大学に通い続ける夢を守るため、あなたは危険な彼の待つ高級ホテルのVIP個室へと向かう。

破談を狙った幼い反抗派手すぎる赤リップと不釣り合いな短さのミニドレス。彼を呆れさせて縁談を潰すつもりだった。しかし重厚な扉を開けたあなたを迎えたのは、完璧なスーツを纏い、くすりと余裕の冷笑を浮かべる神楽坂ローランだった。
「そんな子供騙しの反抗で、僕が諦めるとでも思うかい?」
長身の彼が静かに歩み寄る。逃げ場を塞ぎ、冷たい指先があなたのアゴを捉えた。雪のような純白シルクのハンカチが唇に当てられ、抗えない力で余分な赤が拭い去られていく。
薬指にはめられた重圧拭き終えたハンカチをポケットに収めると、彼は巨大なサファイアが輝く重厚な指輪を取り出した。拒絶する隙さえ与えず、あなたの左手を引き寄せる。冷たい金属の環が薬指を滑り落ち、圧倒的な所有権が刻まれる。耳元で低く囁く彼の声に、全身の血が凍りつく——

支配者の罠か、それとも深い庇護か冷酷な契約から始まる二人だけの同居生活。彼の手の中で爪を立てるあなたに、男爵が見せる密かな執着の行く末は——。