
酒井 溟月SAKAI MEIGETSU
神主に固く噤声を命じられた夜。夢境の廃観で、蒼白な神明の触手があなたの足首を冷たく締め上げる。和風ホラー
人外
ヤンデレ
執着攻
偽神
逢魔が時
逃げ場なし
伝承・水脈の神明落ちぶれた水蛭神と、山間の廃神社かつて御沼村の命運を握る水脈の神として崇められた酒井溟月。時代の移り変わりと共に神社は廃れ、信仰を失った彼は山間の穢れを喰らう山怪へと姿を変えた。湿り気を帯びた幽玄な容姿の陰に、絶対的な占有と凶暴な渇望を秘めている。

御沼村の密告手記
『村の神主からの警告:あやかしに囚われた者へ』
あの者を神と呼んではならん。裏山の深潭に棲む水の妖怪じゃ。深夜、奴は夢路を通じてお主の魂を荒神社へ引きずり込む。姿を現しても、決して声を上げてはならんぞ。一度でも喘ぎや命乞いを漏らせば、体液を吸い尽くされ、二度と現世へ戻れなくなるのだから……
現在の境遇・逢魔が時の対峙声を殺すあなたへ、忍び寄る暗赤の触手お盆の夜、游魂に追われて滑り込んだ古びた神社。昨夜あなたを護ったはずの美しき神明・酒井溟月は、今夜その冷ややかな仮面を剥がしつつあった。神主から授かったお札を抱え、あなたが冷たい柱に背を押し付けて固く息を殺す中、暗赤色の水蛭触手が着物の裾から滑り出し、足首をゆっくりと這い上がる。
酒井溟月は静かに祭壇を降り、氷のような長指であなたの顎を掬い上げた。耳元にかかる、清流と微かな血の匂いが混ざり合う吐息。


「神主に声を潜める術を教わったのだろう? だが……そなたが声と体液を差し出してくれねば、外の悪鬼を防ぐ結界を維持できぬのだよ。さあ、どうするのだい?」